紅葉狩りサイクリング

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本日は予報よりも早く雨がパラパラ降り出しております尾道よりこんばんは。

そんな天候の中レンタサイクルで出発されたお客さんの身を案じながら
申し上げるのも何ですが、近頃ワタクシの休みは快晴続きでございまして
これは日頃の行いかしらウフフなどと最近の善行を振り返りましたところ
釣りに行く度に魚の命を救っていることぐらいしか思い浮かばず
やっぱりただの運だと思った次第でございます。
というかどうやったら釣れるのか教えてください。

そのような訳で、最近は釣りに行く時ぐらいしか自転車の出番がございませんでしたが
流石に秋晴れの空の下で命の恩人ごっこばかりも寂しいですし
なにより命を助けられた魚達が夜更けに刺し身を持ってきても食べづらいですし
いつの間にか季節はシクロクロスのシーズンでトレーニングも必要ですし
そう言えばお客さんが紅葉の名所の話をされていたっけな、ということで
9月のグルメライド以来となるサイクリングへ出掛けてみました。

その紅葉の名所は、西隣の三原市北部にあるお寺なのですが
出発をしてすぐに、そのお寺が具体的にどの辺りにあるのか
知らないことに気が付き、しかしまぁ取り合えず北西に行けば何とかなるでしょう
と、まずはいつもの御調(みつぎ)まで北上致します。

尾道市街から10kmちょっと北上しただけですが
この辺りで既になかなかの色づき具合です。
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アップダウンの多いコースなのですが
今回はシクロクロスでまったりと景色を楽しみつつ走っておりますので
まるで初心に返ったかのように楽しめました。
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そして御調の中心部からは西へ。
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北西へ行くのに、一旦北上してから西を目指したのは
北西へ直行する道がまずないからなのですが
一方、西の三原から北上しなかった理由は
尾道と三原を結ぶ2号線の交通量を嫌ったからです。

最終的に、北上→西→ちょっと南下、で目的地へ辿り着きましたので
距離やアップダウンの量も含めて、三原から北上されたほうが
今回の目的地までは断然楽です。
その辺りは脚力や交通量を加味してご判断頂ければと思います。

まぁ私が幹線道路よりも、こういった田舎道を好むという嗜好もあるのですが。
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この御調ダム周辺でも、あまり使われていなさそうな道を見付けては
シクロクロスの走破力を活かしてフラフラっと迷い込み
アチコチで行き止まる羽目に。
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ところでこの危険を知らせる看板ですが
皆さんはどういった意味に受け取りますか?
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私は疑問にも思わず
「皆と一緒に他のスポーツをして遊んでいたら怪我をしなかったのに(T_T)」
と受け取ったのですが
「怪我をしているので皆と遊べなくて悲しい(T_T)」
と受け取った人もおりました。
どちらも後悔を促すという意味では同じような注意喚起力がありますが
人によって絵からイメージするストーリーが違うことが興味深かったです。

ちなみに最大の注意喚起力は
ここで命を落とした皆を、かろうじて生き残った1人が思い返して涙
というストーリーですがどれだけ危険な場所なんだここは。

ダムの上から見た、ほんのり色づく山々が
ソーダアイスを彷彿とさせる空をバックに映えます。
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と、そんな爽やかな気持ちのままメイン道路を走れば良いのですが
視界に怪しい脇道が入るとホイホイと入ってしまうのはもはや病気かも知れません。

特にこういった「昔は主要道路だったけどバイバス等が出来て使われなくなった廃道」
は、その往年の賑わいを想像しながら走れるという点で個人的に高ポイントです。
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まぁこの廃道は、このトゲ植物のお陰で
往年の賑わいというよりも、悲鳴で賑やかなオッサンを生み出しただけですが。
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この峠道も20%近い斜度に苦しめられましたが
「あのピークを越えた先にはどんな景色があるんじゃろ」
というワクワク感を原動力に乗り越えられました。
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あ、そうそう、仏通寺(ぶっつうじ)でした、目的地。
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もちろんこの道も左の小道へ入り込み
立入禁止の壁にぶち当たりました。

そしてようやく目的地周辺ですが…なんでしょうかあの車の列は…。
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それまでほとんど人気のない山道を走っておりましたので
仏通寺周辺のこの大渋滞と人混みには余計に度肝を抜かれました。
その”(人混みが)あるはずのない所にある”というシチュエーションは
まるでロストワールドの世界に入り込んだよう。
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紅葉の名所とは聞いておりましたが
平日のど真ん中に大渋滞が出来るほどの人気スポットとはつゆ知らず
もうその驚きだけで目的を達成した気分になりました。
ということで、写真だけ1枚撮ってそそくさと退散。

紅葉狩りという目的は達成致しましたが
今回は目的地よりもそこまでの道中の方が満足度が高かったという
少し尻すぼみなサイクリングでございました。

あんまりな悪路を除いたルートですが
もしご興味がございましたらご参考になさってください。

ちなみに今回の相棒は、滋賀のビルダー、”macchi cycles(マッキサイクルズ)”さんの
フルオーダークロモリシクロ。
こちらの詳細はまた後程(もったいぶって)ご紹介致します。
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※本当は仏通寺の紅葉をバックに撮りたかったけど難しそうだったので
 泣く泣く下山後にそこらの畑の前で撮った1枚。
 

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