めおとライドの手引きのようなもの(1/2)

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昨晩のオリンピックの競歩に感動した結果
今日は店内を競歩スタイルで移動しております自転車屋ですこんにちは。
 
しかし競歩があれほどまでに過酷な競技とは知りませんでした。
「歩いて競う」と書くだけあって
これまで非常に地味な印象しかございませんでしたが
疲労で倒れる選手や失格になる選手が出たり
先頭集団の順位がめまぐるしく替わったり、と
一見ロードレースと似たような試合展開ながら
一時も休む隙がない分、競歩のほうがより過酷に感じました。
しかも50kmもの距離を早歩きで3時間台というハイペース。
しまなみ海道では一般的な自転車のペースとほぼ同じです。
 
しんどそうなのでやってみたいとは思いませんが
今後観戦が楽しみな競技が増えて嬉しいな、と
数回歩き方をマネてみて腰がまた痛くなってきたので
デビュー前に引退を決意した自転車屋は思うのであります。
 
ともあれ荒井選手、表彰台おめでとうございます!
 
 
さて、本日の本題は
下書き状態で1ヶ月放置しておりましたので
し過ぎる程発酵しておりました自転車ネタです。
発酵とはつまり日本酒のアルコール度数と同じようなものです。
つまりは記憶がほとんどございません。
 
それは先月行ってまいりましたゆめしま海道でのこと。
 
半年ぶりに自転車に乗るハイグーシャと
自転車だけが友達という自転車屋とでは
のんびりサイクリングと言えどもやはり速度差がございまして
“振り返れば奴がいる”ならぬ
振り返れば誰もいなかったので探しに行く
のがサイクリングの1つのお約束となっておりました。
 
ところで”振り返れば奴がいる”の放送からもう23年だそうです。
振り返らなきゃよかった…。
 
そこで、この脚力差(速度差)を解消すべく色々と試してみました。
 
まずは、脚力差を埋める常套手段として
よく取り上げられますドラフティング。
 
つまり前走者を風除けにすることで後の負担を減らす
という考えですが、後の人曰く「近付くのが怖い」のだそうです。
楽になっても接触しては元も子もございませんし
一説にはドラフティングで削減できる空気抵抗は3割とのことですので
脚力差が大きい場合は焼け石に水でしょう。
という訳でこの案は不採用。
 
もう少し直接的なアシスト方法として
文字通り背中を押す、という手もございます。
これは特に長い上り坂で有効ですが
半分横並びになってしまいますので、交通量の多いところではNGです。
また、後から車の音が聞こえたら即押していた人を前方に投げ飛ばして
縦列走行に戻る、という体力と器用さも求められます。
しかしこれは押す側の高負荷トレーニングにもなりますので
状況次第ではオススメです。
 
後は、費用はかかりますが恒常的な改善に繋がります
機材のアップグレードや改造。
 
特に、見た目でクロモリフレームを選んだのに
山ばかり連れて行かれる我が家の場合などは
この手段は必須です。
 
まずホイールとタイヤは、良い物を使ってもらうと
全体的に速度差の穴埋めが望めます。
ちなみに良い物は大概高価ですので
この方法はまず乗る方の理解が大前提となりますが。
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また、特に脚力差が現れやすい上り坂への対策として
軽いギアへ交換する、というのも効果的です。
今でしたら、ロードバイクでも30Tや32Tという
ロー側が充実したスプロケットがラインナップされておりますので
手軽にお試し頂けるかと思います。
(リアディレイラーやチェーンの交換も必要な場合がございます)
 
我が家の場合、そのスプロケットに加えて
フロントもトリプルを利用した39×30Tのスーパー山仕様です。
チェーンが汚くてスミマセン。
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このローギア仕様への改造は
速く走るというより”楽に走る”為のものです。
 
実際、増えた軽いギアを今まで通りに使うと
楽にはなりますが速度は落ちます。
ですのでこれは、上り坂の度に自転車を降りて歩くような方の
平均速度アップに有効な手立てでしょう。
 
さて、ここまでは主に脚力の劣る方向けの対策でございました。
一方の脚力マサルさんへのご提案は
長くなりましたので次回に致します。
 
ちなみにウチの場合は男の方がマサルさんですが
ご家庭によっては逆の場合も多々あるかと思いますので
その辺りは男女の別なくお読み頂ければ幸いです。
 
タイトルはもちろん、井上陽水奥田民生の
“手引きのようなもの”へのオマージュです。
特に歌詞が好きな曲です。
 

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