シクロクロス観戦レポート(中国シクロクロス第4戦 広島中央森林公園)


本日は朝からへんじがないただのしかばねのようだった自転車屋ですこんばんは。
いえ、実際は電話の受け答えぐらいは出来ておりましたので
ただのしかばねよりは使えるしかばねでしたが
受話器を持ち上げるのも一苦労でしたので、やはり腐ってもしかばねでしょうか。
何を言っているのかよく分かりませんが死に体ですので大目に見てください。

それは、昨日広島空港で行われましたシクロクロスのレースに出場した結果なのですが
本来であれば”参戦レポート”と書くべき所、案の定散々な内容でございましたので
急遽、一緒に参加した方々の”観戦レポート”と銘打ち本日はお送りしたいと思います。

ちなみに試走の段階で既に右手を捻挫しておりましたので
今回は画像よりも動画主体です。
スマートフォンを使用される方にはご迷惑をお掛け致しますが
お手元にwifiなるものをご用意してご覧ください。
 
 
今回のレース会場は確かに広島空港の敷地内なのですが
正式には”広島中央森林公園”という名称で
12kmもの本格的な自転車専用道路が設けられていることから
全日本クラスのロードレースでも度々使用される場所です。

尾道からですと30数kmですのでいつもは自走で行く場所なのですが
標高300mの山頂にございますので、レースを控えたこの日は
一緒に参戦する方の車に同乗させて頂きました。

朝7時の気温は2℃程で、道中も霜で覆われた風景が続きましたが
湿度があるのか 気温程の寒さは感じませんでした。
まぁ厚着をしているのもあると思いますが。

会場に着いてすぐに試走に入ろう、と思いましたら
先日練習をご一緒したβ氏は緊張のせいか厠へ
車を出して頂いたR氏は今更ビンディングの練習を、と
快晴の空に反し、私の頭上には暗雲が垂れ込めてまいりました。

R氏は、普段はロードバイクのスペシャリストとして
レースもツーリングも人並み外れた活躍をしておりますが
シクロクロスは購入してまだ間がなく、練習時間は15分とのこと。
SPDペダルは経験が豊富ですが、クランクブラザーズのペダルは初めてとのことで
その勝手が違う感触に四苦八苦しておりました。
取り合えず今回の目標は、”シクロクロスレースを経験する”ですので
まずは安全に完走を目指していきましょう。

ところでβ氏やR氏と書くと星新一風になりますね。

今回お2人がエントリーをしたのは
まずは皆さんここからスタート、というC4(カテゴリー4)。
レース時間は30分ですが、あくまでゴールラインで終わりですので
最終的に30分以上走らされることが多々あります。

果たして今回は何周走ることになるじゃろか
と戦々恐々しながら、最初に始まったキッズカテゴリーを応援します。

殆どの子供たちは、シクロクロスをやっている親御さんの影響で
走っていると思いますが、中には見るからに”走らされている子”もいて
その”はぶて”具合を見ると昔の自分を思い出して1人赤面しておりました。

ちなみに「はぶてる」は広島弁だと思いますが
標準語で言いますと…どくれる?(讃岐弁)
(「ふてくされる」という意味です)

子供たちの後は、一気に年齢が上がりましてマスターの部がスタートです。

マスター(M2、M3)は40歳以上のカテゴリーですが
流石皆さん普段から鍛えていらっしゃるからか
世間一般で言うところの中年らしさは微塵も感じません。

ちなみに私もこのカテゴリーですが
なかなか落ちない体重と、試走でコケるヨレヨレ具合は
THE中年と行っても過言ではありますまい。

コースは、最初200m程舗装路が続いた後
いきなり砂山のモーグル大会となります。

ここは慎重にコブの谷間を通れば走り切れる箇所なのですが
人が密集していたり、ラインを間違えてしまうと大幅なタイムロスにつながります。

という予習をして頂いて、いよいよ期待の新星2人のカテゴリーがスタートです。
カメラが追いかけている赤がR氏、緑がβ氏です。

その最初のモーグルを抜けると、今度は斜面を一直線に走ってキャンバーへ向かいます。
この一直線も、皆さんの体の突き上げから感じて頂けるように
硬い凸凹でまんべんなく覆われている為に速度を上げにくい所です。

多分動画の最後にβ氏が前走者へタックルをしておりますが
こんな不整地の斜面では普段出来ることが出来なくなるものです。

この後のキャンバーは後述すると致しまして
今度はかなり上の方でいやらしいステップが待ち構えております。
ステップというのは小さな人工的な段差のことですが
これを乗車のまま越えられるか、担いでクリアするかで
タイムはともかくその後の疲れ方にも影響が出てきます。

赤ジャージのR氏は担ぐ派のようです。

一方R氏に一歩リードされたβ氏は
日頃鍛えていらっしゃるランニング力をもって食らいつきます。

しかし周囲が心配になるほど息が上がっておりましたので
この場を借りて禁煙をオススメいたす所存でございます。

不整地では有利なMTB(マウンテンバイク)ですが
舗装路の速度ではシクロクロスに一歩譲ります。
さらにその上半身を起こした姿勢と180cmという高身長は
空気抵抗の面でも不利なはずですが、優しいβ氏は後の若者の風除けに。
(風切り音と私の声が耳障りでしたので、これだけ音楽に差し替えました)

特筆すべきは最後のモーグル区間。
安定感のあるMTBと言えども、完璧なラインで危なげなくクリアしていらっしゃるのは
ご本人のセンスか、はたまた練習の成果か。

そしていよいよ最終周。
それまで、自力に勝るR氏が差を広げるものの
ラン区間でβ氏が食らいつく、という
(順位はともかく)仲間内では手に汗を握る展開を繰り広げておりましたが
この最難関パートであるキャンバーで大番狂わせが待っておりました。

キャンバーは、つまりは逆バンクと同じで
さらには路面が滑りやすい草とあって
物理的のみならず心理的にも非常に難しいと感じる所です。

しかもそれが3回続いた後に、壁のような急斜面を上らされるとあって
ここでの対応力が最もタイム差に繋がったのだろうと思います。

ともあれここで膝を強打して悶絶するR氏を突き放し
初めてとしては上々の成績でβ氏がガッツポーツでゴール!
そのシーンだけを見ると「あれこの人優勝だったかしら」
と運営スタッフの方が勘違いする程自信に満ちたポーズでした。
そしてR氏も何とかレースに復帰してゴール。

お2人とも本当にお疲れ様でございました。

今回のコースは、初めてシクロクロスをやる方にとっては
ちょっと難易度が高過ぎるような気も致しますし
実際お2人とも口を揃えて「もうこのコースは走らん!」
と仰ってはおりましたが、今後練習を積んで
以前は出来なかったことが出来るようになると
きっとまた走りたくなるのではないかな、と思います。

次回の広島県内であるシクロクロスレースは
あの有名な宮島です。
宮島は、ビーチの区間が大変ではありますが
それ以外の箇所は今回のコースよりも随分イージーだと思いますので
ご興味のある方は是非参加してみてください。
但しレース中にコースを横切る鹿にはくれぐれもお気を付けください。
ぶつかると自転車が壊れる上に、帰りの船を沈められます、鹿ファミリーに。

ちなみにその後走った私の散々たる成績は
こちらの写真でお察しください。

宮島で鹿と共にリベンジします!
(訳:ライバルの自転車に鹿せんべいを仕込むぜヒャッハー)

わざわざ応援をしにいらっしゃって頂いた皆さん
沿道で声援を送って頂いた皆さん
誠にありがとうございましたm(_ _)m
 

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