究極の快適仕様 Panasonic POS ORCD04(FRCD04)


ようやく自転車屋らしいブログを更新できる
と喜びに震え中の自転車屋ですこんにちは。

この震えは20度に満たない
店内の温度のせいかも知れませんし
ブログにそれほどの楽しみを見出している
訳ではまったくありませんがそれはさておき。

さておく前に、そういえば喜びに震えることって
大人になってからとんと無いですよね。
若い時はテストで高得点取ったとか…
取ったことがありませんが、他にも
入試の合格発表や恋人が出来た瞬間など…
どれもこれも記憶にございませんので
意外と大人になってからの方が震えているのかも知れません。
えー、カープが25年ぶりに優勝した時とか…。

本日久しぶりにご紹介する自転車は
えー、遡ると2月以来の紹介らしいのですが
当店の売れ筋3位ぐらいである国産品
Panasonic(パナソニック)のオーダー”POS(ポス)”。
その中でも異彩を放つクロモリディスクロードの”ORCD04”です。

ワタクシ、自身もユーザーですし
POSモデルには人一倍の愛着があるのですが
各モデル名は未だに覚えきれておりません。
最初の”O”は完成車で、これが”F”だとフレームセット。
2文字目の”R”はロード、”CX”だとシクロ。
3文字目は”C”がクロモリ、”T”だとチタン。
そして”D”が付くとディスクブレーキモデルで
“C”はキャリパーブレーキ。
最後の数字は歴代の型番?
だと思うのですが、ディスク仕様が無かった最近までは
もっと短いモデル名でしたので
テスト嫌いにはそろそろ拒絶反応が起こりそうです。

RX-78とかMS-06Sは覚えておるのですが。

そんな訳で、今回ご注文頂きましたのは
フレームセットですので、正確には”FRCD04″です。

既にチタンロードも持っていらっしゃるお客様のご希望は
「早くなくていい。快適に楽に扱えれば」
という丸大ハムみたいな内容でございました。
ん?丸大ハム?
ハイリハイリフレハイリホーハイリハイリフレッホッホー
はハンバーグでしたっけ?

若者には気が狂ったと思われていそうですが昔のCMの話です。

そんなオーナーさんのご要望を形にするべく
まずは乗り心地を司るフレームをクロモリに。

そのしなやかさは言わずもがなですが
重量も、他に5モデルあるキャリパーブレーキ仕様の
クロモリロードと合わせても2位に入るほどの軽さです。

そして、オーナーさん自身もどんな見た目になるのか
ドキドキされていたというカラーは
要追加料金のSlashパターン。

黒く見える箇所は、少し赤みがかったブラックチェリーで
赤い部分はディープレッド。
その落ち着いた2色の塗り分けの妙は
オーナーさんだけではなく、目にした方々も
口を揃えて格好良さを賛美するほど。
自転車屋などは、次の自分のPOSオーダーの際は
このパターンを真似させて頂きます
と宣言してオーナーさんに嫌な顔をされておりました。

見た目と乗り心地、そして軽量さの次にくるのは”楽さ”。

このモデルの肝となるディスクブレーキは
新型の105レバー、”ST-R7025″で動かします。
このSTIは、ベーシックな”ST-R7020″よりも
レバーの位置をさらに手前に調整することが可能で
女性だけではなく、私のような手の小さいオッサンにも
非常に使いやすくなっております。
その軽い力で、天候に関わらず安定した
制動力を得られる手の楽さに加え
坂を楽に上るため脚の楽さを考慮した
ロングケージのリアディレイラー。

しかし34Tまで対応しているにも関わらず
スプロケットは28Tです。
その訳は、チェーンリングにあります。

小柄な方を中心に最近ご注文の多い
Dixna(ディズナ)の”ラ・クランク”47×31Tです。

クランク長も130mmから細く設定があり
34×24Tという楽々ギアも用意されております。
あ、だから「楽ランク」?
このメーカーは東京ですが
社内に関西人の影を感じます。

そして最後の楽々パーツはホイール周り。

ホイールは、46,000円で1500g前半という
軽量さと、殆どの規格に対応するアダプターを備えた
コストパフォーマンス抜群の
Alexrims(アレックスリムズ)”CXD4″。

そしてタイヤは、パンク知らずの
Panaracer(パナレーサー)”RACE-D”28C。

ホイールのポップなアクセントが
落ち着きのあるフレームカラーに馴染むか
心配しておりましたが、よいスパイスになりました。
また、タイヤの太さと耐久性は、ちょっとした
グラベルをも苦手にしない万能感があります。

そんな、乗り心地や重量面でのメリット
脚に優しいギアや信頼出来る耐久性
そして見た目の良さ、を形にしたロードでございました。

速さだけで語られることの多いロードバイク。
そんな風潮に一石を投じたい方のご参考になれば幸いです。

ご注文誠にありがとうございました!