柔剛自在なオランダ車 KOGA(コガ)


生まれてこのかた縁がございませんので
いまだに何をする日なのかよく分かっておりませんが
本日は雛祭りということですので取り合えず女性の皆様おめでとうございます。
あられを歳の数だけプレゼント致しますので連絡先を…

そう言えば現在はマツコデラックスと化した姉が若かりし頃
我が家にはなかなかに立派な雛人形が飾られておりました。
その精巧さたるや、人形が持つ刀や弓で弟とチャンバラをして
元祖マツコデラックス(母)に2人まとめて一刀のもとに切り捨てられた程ですが
女の子はあれで物を愛でる優しい気持ちを育んでいたのでしょうか。

最近は住宅事情だけではなく少子化、さらには晩婚・未婚化で
雛祭りを始めとする節句の行事も昔ほど盛大には行われていないようですが
何百年と続いてきた伝統をこの先もつづがなく受け継いでいきたいですね。
 
 
さて、そんなおめでたい日にご紹介する自転車、というより自転車メーカーは
ユニークなラインナップで定評のあるオランダの”KOGA(コガ)”です。

長いこと日本の”ミヤタ”と提携して”コガ・ミヤタ”ブランドとしてやっていたことや
その日本人に馴染み深い響きから、今でも「古賀?日本?」と聞かれることがありますが
前述の通りオランダのブランドです。
奥様のKowallikさんと、創業者Gaastraさんの頭文字から取った名前ですが
レディファーストなところは雛祭り向けのエピソードですね。
無理矢理ですけれど。

ちなみにもし奥様が3歩下がって、という古臭いお国柄でしたら
今頃”ガコ”というしょっちゅう壊れそうなブランド名になっていたかも知れません。

個人的にはヴァン・ヘイレンの故郷として認識されておりますオランダですが
自転車の世界ではもちろん強豪国として有名でして
そんな土壌に育ったKOGAが生み出すモデルは
レースの第一線で活躍するものから、肩の力を抜いて乗れるもの
はたまた他のブランドが興味を示さない遊び心を持ったモデルまで
実にバランス良く私達の選択肢の一端を担っております。

例えばレース向けとして確固たる地位を築いた”KIMERA(キメラ)”シリーズは
アルミのエントリーモデルから、プロ選手ですらその剛性に手を焼くカーボンモデルまで
万人向けと言うよりも、マニアが喜びそうな個性をそれぞれ持っております。

特に個人的に一押しな”A-LIMITED(エーリミテッド)”。
こちらもアルミロードですが、その剛性と重量
そして質感の高いフレームは、発売当初珍しく一目惚れしたモデルです。

そしてKOGAは非舗装路対応のモデルも充実しておりまして
シクロクロスはもちろんのこと、ファットタイヤ+ドロップハンドルという
希少な”SNOW CHAMP(スノーチャンプ)”もラインナップされております。

そんな尖ったモデルたちの中で、静かに古き良きKOGAを体現しておりますのが
クロモリロードの”TEAM-R TIAGRA(チームRティアグラ)”です。

上に挙げたモデル程の分かりやすい個性はございませんが
「あのKOGAのクロモリ」という選択は
ある意味そのオーナーに多種多様な個性を否応なく与えるでしょう。
それは「孤高」であったり「マニアック」であったりしますが
そんな客観的な個性を享受出来る方であれば
きっと長い相棒としてご満足頂けると思います。

既存のブランドでは物足りない方
それでいて性能には寸分も妥協したくない方
そんな方に一押しのブランドです。

これからシーズンインに向けて新車をお考えの方にオランダの風を。

KOGA ラインナップ(公式サイト)

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