冬眠前のご挨拶 2021


仕事納めは数時間後ですが
既に心は数日前に仕事を納めて
家でのんびりしておりますので
本日は身体のみで営業をしております自転車屋ですこんにちは。

文字通り「心ここにあらず」ですが
一応身体の方は染み込んだ技術で
修理等をこなしておりますので
御用の方はお気軽にお越しください。

以上、身体からのご挨拶でした。

以下、心からの本題。

今年最後の更新ということで
毎年恒例の総括となりますが
2021年は…感覚といたしましては
2020年第二章、といった感じでしょうか。

それはもちろんコロナ禍での
あらゆる抑制を余儀なくさせる空気が
去年と変わらず身近に漂っていたのが一因だと思います。

去年の長ったらしい総括を読んでみますと
その未知の現象に対する衝撃は
当たり前ですが今年よりも強かったようです。
それが、最初の衝撃から700日も経つと
未知が既知に、非常事態が常態に
気が付けば変化しています。
最大の感染者数は今夏に記録したはずですが
それでも今年のほうが去年よりもマシ
と感じるのは慣れなのかただの健忘症なのか。

ところで今「常態」の対義語はなんじゃろ
と調べてみましたら「変態」と出ましたが
本文とはなんの関係もありませんので続けます。

そういった個人的な感覚はさておき
当店の1年は、といいますと
こちらは引き続きよろしくありません。
これは店単位、というよりも業界に共通する問題でしょうか。

原因はひとえに”物不足”です。
その根本的な原因が100%
コロナに結び付けられる訳ではないと思いますが
日常生活で感じる慣れとは違い
この物不足の問題は現在進行系で進んでおります。

例を挙げますと
今年の当店の自転車納車台数は過去最少でした。
なぜならばあらゆるメーカーが
早々に受注をストップした為
ご注文自体を承れなかったからです。
また、現在ご注文をいただいているものも
軒並み納期が来年であったりと
依然混乱の中にあります。

当初は、生産工場のある国がロックダウンをした
という、一時的とも思える理由でしたが
時が経つにつれ、その商品の原料が
そもそも手に入らない、という
より長期的で深刻に思えるニュースが流れてきました。

これは自転車業界だけではなく
あらゆる分野で聞かれる話のようですが
自転車修理に使う小物すらも手に入れにくい状態となると
その危機感は去年の比ではありません。

現在はメーカーを変更したりして
何とか修理は通常通り対応できておりますが
長期化が予想される原因だけに
この面での憂いは来年も続きそうな気がします。

一方で、新しい店舗への移転という
一応ポジティブなニュースもありました。
店の場所も規模もほとんど変わらない割に
引っ越しのドタバタで疲弊した身といたしましては
「一応」という言葉を使いたくなるのですが
ともあれ、今後この場所で
更に尾道に根付いた自転車屋を続けられそうですので
その面ではホッとしております。
皆様には引き続き変わらぬご愛顧を賜われれば幸いです。

あと、個人的な2021年の変化といいますと
夜10時台には寝るようになったことでしょうか。
あとは白髪と体重がさらに増えて
自転車の走行距離はますます減って…。

なんだか自らの老化ネタにより
さらにどんよりとした総括となりましたが
来年はもう少し明るい話題となるよう
まずは身の回りのことから
ポジティブに取り組んでいきたいと思います。
第一歩はとりあえず夜11時まで起きておくよう…。

仕事初めは、1月8日(土)です。

冬季休業中も店内で色々作業をしておりますので
店の門が少しでも開いておりましたら
修理等で御用の方はお気軽にお声掛けください。
お問合せフォームよりご来店のご予約をいただいたほうが確実ですが。
(日時によってはご対応できない場合もございます)

それでは皆様、良いお年を。

最初の画像は、尾道ではよく見かける鬼瓦ならぬ猫瓦です。
厄除けとして、主にネズミ由来の伝染病に効果があるとかないとか。