ライトナイトライダー
前回、フライング気味な梅雨入り宣言に
物申したからかどうかは分かりませんが
最近はすっかりしっかり梅雨空の尾道よりこんばんは。
無いものねだりと申しますか
こうサイクリングに適した日が少なくなって初めて
「自転車に乗ろう」という背水の陣的なスイッチが入るのは
結局のところ8月末に夏休みの宿題に取り掛かっていた
30年前と何一つ変わっていない、ということでしょうか。
当時と違うのは、その動機の1つに
“お腹が出てきた”という中年臭のするものが入っているくらいで。
そんな訳で、雨の心配がなさそうな先日の仕事終わりに
重くなった身体に鞭打ち、近所の山を上ってきました。
“鳴滝山(なるたきやま)”はこのブログでも
1年前にご紹介しておりますが
今回のような限られた時間でそこそこ上るには
尾道駅周辺からですと絶好のコースです。
なおかつ日の最も長いこの時期は
19時を過ぎてもご覧↑の明るさで
中腹に差しかかかる19時半頃でもまだ島々が見えます。
そして蜘蛛の巣をいくつも破壊しながら
19時45分に辿り着いた展望台からは
夕と夜とがまさに入れ替わる光景を目にできました。
群がる虫と闘いながら、ですけれども。
しばしオラが町の幻想的な風景を満喫致しまして
さて帰るか、と振り返るとオラが町の現実
つまり気を抜くとすぐに襲ってくる闇の中です。
そこでしらじらしく登場するのが本日の本題
ナイトライドに必要なライトのお話です。
これからの時期に特に気を付けなければ
暑さによるトラブルアレコレです。
代表的なところですと熱中症ですが
そのリスクを減らす為に早朝や夕方
日没後のライドは有効と言えます。
しかし、特に日没後のサイクリングには
諸々のリスクもございます。
それは視認性の低下によるものが殆どで
日中であれば見えたものが見えずにぶつかったり
落ちたり、刺さったり。
最後のはガラス片等によるパンクのことですが
夏はクワガタが額辺りに刺さるかも知れません。
修理はパッチで。
ということで、諸悪の根源である闇を払う光の出番なのですが
一体どのくらいの明るさが必要なのか、というのは
ライトをお選びになる皆様からよく尋ねられるご質問です。
もちろん明るいに越したことはないのですが
明るくなるほど
・価格が上がる
・大きく重くなる
というデメリットも考えなければなりません。
また、その暗さの程度も重要でして
今回のような街灯1つ無い山中なのか
LED展示場と見紛うばかりの街中なのか
で必要とされるライトの能力も異なります。
例えば今回のような真の闇ですと
300ルーメン(光束量。大きいほど明るい)という
最近の充電式ライトの中では標準といえる明るさで
これだけ照らせます。
これほど見えると、目の前に次々に現れる
蜘蛛の巣や蛾、その他諸々の虫もくっきり視認出来て
でも避けきれずにことごとく顔面ヒットするのですが
路面状態は問題なく確認出来ます。
ちなみに1800ルーメンだとこのくらい。
数字通り6倍明るいようには到底見えませんが
ともあれ300ルーメン以上あれば
取り合えず山をゆっくり走る分には心強いと思います。
ただ、このライトをハンドルに取り付けておりますと
カーブではハンドルの切れ角は極浅いですので
進行方向を上手く照らせません。
多少重さは感じますが、理想はヘルメットにも
それなりに明るいライトを取り付けることでしょうか。
夜の山をよく走る方は。
他にも夜間ライドには
下りのブレーキ熱によるトラブル低減や
帰宅後の入浴の爽快度UP
と言ったメリットがございますので
日中はクーラーの効いた部屋でアイスを食べときたい
という方は、装備を万全にしてナイトライドを試してみてください。
ちなみにアイスで好きなのはラムレーズン
次点でホーキーポーキーです。
あ、またお腹が出てくる…。