ゆめしま海道サイクリング(中級編)前編
ここんとこブログの更新がウィークリーなれば
自転車に乗るのはマンスリーという
自転車屋の風上にも置けない自転車屋ですこんにちは。
だからといって風下に置いても本質は変わらないと思うのですが
加齢臭の拡散ぐらいは抑えられますでしょうか。
その、それぞれに費やす時間の減少の背景には
この時期に頻繁に開催されます展示会への参加と
やはりレンタサイクルの需要増大、それにかかる準備、整備
さらにその背景には、万人に「自転車に乗りたい」と思わせる季節の存在がございます。
故に私個人も珍しく自転車に乗りたい、とソワソワしてしまうのですが
そこは休んでいる間1mmも仕事が進まない個人経営
というか孤人経営でございますので、仕事を優先させるしかございません。
という訳で、この忙しい秋が終わりましたら週休5日にでもしようかしらん
とふと考えるのですが、寒い時期に休みがあっても仕方ありませんので
結局は通常運転となるのでしょう。
ブログの更新はえらい増えると思いますけど。
まだ未定ですが、その閑散期にオーバーホールキャンペーンでもやろうかと画策しておりますので
冬の間に愛車のリフレッシュをお考えの方は、今からご検討しておいてください。
さて本日の本題は、随分と前…あ、ちょうど3ヶ月前ですね、に書きました
“ゆめしま海道サイクリング(初級編)”
の続編です。
その名も”ゆめしま海道サイクリング(中級編)”。
久しぶりに1日丸々サイクリングに使えました
先の水曜日のレポートです。
今回は初級編よりは脚力と持久力が必要なコースでございましたので
荷物(ハイグーシャ)は置いての一人旅です。
出発は朝8時。
まずはゆめしま海道の入口となる因島へ向かいますが
中級編に相応しく、対岸の向島へは渡船ではなく橋(尾道大橋)で渡ります。
いえ、これは一つのオススメしないルートでございまして
初めてしまなみ海道を走られる方からよく
「渡船を使わずに海道を縦走出来ますか」
というご質問を頂くことがございますので
一見は百聞に如く写真を撮ってまいりました。
一応道交法的にも、自転車の橋の通行は禁止されておりませんが
ご覧のように自転車はおろか、人の通行も考えられていない構造ですし
大分遠回りとなりますので時間も大幅にロスします
という訳で、ここは大人しくクルージングの旅(渡船3分)をお楽しみください。
ちなみに私はこの後、車が途切れた僅かな間合いで泣きながら渡り切りました。
これでようやく本州から離れて最初の島へ到着致しました。
この調子ですとゆめしま海道に入る頃には冬でしょうか。
向島は、橋を渡って左折(東進)の時計周りルートで走ります。
部分的にまだ先の豪雨で起きた土砂崩れの復旧工事中ですが
昔から変わらない漁村風景などが見られ、標準ルートとはまた違った趣きがございます。
今回は無駄に釣り道具一式を背負って走っておりますので
釣れそうな波止を通る度に近眼を凝らして魚影を探しますが…
まぁ当然のことながらサッパリ見えません(@_@)
ようやく因島に到着です。
ここもやはり中級編に相応しく
島の東側にある水軍スカイラインを通ります。
この道も何箇所かで復旧工事をしておりました。
重たいシクロクロスですので
アップダウンが続くこの時点で既に虫の息です。
しかしそこからの景色は秋そのものでございました。
水軍スカイラインを下りきった突き当りが
ゆめしま海道のもう一つの入口である家老渡(かろうと)港です。
ここで乗った船は、ゆめしま海道の主要島である弓削島(上弓削港)へ到着致しますので
水軍スカイラインの過酷さを抜きにすると、効率の良いルートではあります。
家老渡フェリーについてはサイトをご参照ください。
→家老渡フェリー汽船
しかし今回は渡船代節約の為に
その先にある土生(はぶ)港から生名島(いきなじま)へ渡る船を使います。
ちなみに節約分は片道30円です。
3円安いガソリンを入れに車で50km走る感覚でしょうか。
これらの、ゆめしま海道のある上島町(かみじまちょう)と結ぶフェリーは
“サイクルフリー”という、自転車分の渡船代が無料になる特典が受けられます。
(今のところ2017年3月31日まで)
この用紙は、各渡船乗り場だけではなく
船内でも手に入れることが出来ますが
記入に若干の時間がかかりますので
可能であれば乗り場で記入したものを船内で渡す形が好ましいと思います。
このサイクルフリーの制度については下記サイトをご参照ください。
→サイクルフリーで上島町へ行こう!
遠回りを致しましたが、この船でようやくゆめしま海道ランドへ入場です。
ちなみにこの海の上で広島県から愛媛県に越境したことになります。
ゆめしま海道の基本的な回り方は
前回の初級編と変わりません。
しかし中級編ということで、今回のテーマを「のぼる」と致しましたので
“展望台”という表記を見つけると取り敢えず行ってみることに致しました。
まずは生名島に入ってすぐに見つけた”立石山遊歩道(噴水公園・展望台)”。
外周道を逸れてすぐに、石畳の最大勾配15%が現れました。
そこはシクロクロスの走破力でなんとかクリアを致しましたが
続きましてこれまたシクロに出てきそうな階段の登場です。
シクロクロスを嗜む者と致しましては
ここはもちろん自転車を担いで小走りに登るところではございますが
担いで登りましてもまた担いで下りなければなりませんので
ここは大人しく階段下に自転車を停めての歩きです。
しかしなかなか立派に整備されておりますが
訪れる方も殆どいらっしゃらないようで
階段5段目にして顔面に蜘蛛の巣がベッタリ。
その後も数段おきに蜘蛛の巣が張り巡らされており
まるでスパイ映画の「レーダーに感知されたら警報が鳴る」的状況です。
そこをしっかりと3回連続で警報を鳴らして腐っていた所に見つけましたのが
こちらの秘密兵器。
これを顔の前で振り回しながら歩くと
文字通り蜘蛛の子を散らすようにスイスイと歩けました。
傍から見たら変な宗教のようですが
傍に人はおりませんので多分大丈夫。
そうして、予想の3倍長い階段を登り切りますと
ようやく立派な展望台に到着です。
ここで「やったー着いたー」と叫びながら
お祓い棒を投げ捨てて展望台に駆け寄ると
その入口でまた警報がベッタリ。
スパイという職業は不適正なようです。
色仕掛けにも弱いですし。
苦労して登っただけありまして眺望は流石です。
意外と近くに、因島と生口島を結ぶ生口橋が見えます。
そして視界いっぱいにその全景を見せておりますのが
積善山(せきぜんさん)を中央に抱くお隣の岩城島(いわぎじま)。
将来的には、生名島とこの岩城島が橋で結ばれて
さらに走り応えのあるゆめしま海道になる、らしいのですが
今はまだ船でしか渡ることが出来ません。
積善山も上り好きにはたまらないヒルクライムポイントで
山頂からの眺めも最高なのですが、そのアクセスの手間から
そう頻繁には通えておりません。
こちらのご紹介はまた日を改めてさせて頂きます。
さて、寄り道で思わぬ絶景を堪能出来ましたが
本日の行程はまだ長いですので、そそくさと外周道路へ戻ります。
ちなみに展望台下にございました噴水公園がこちら。
この中途半端な透明度の人工池を見て
「中から煙と共に怪獣が現れるのではなかろうか…」
という恐怖心でゾクッとしてしまうのは
修学旅行で太秦映画村へ行った小学生時代のトラウマだと思います。
生名島の外周道路はやはり走りやすく
あっという間に終わってしまうのだけが難点ですが
とにかくオススメ出来るコースです。
名残惜しく生名島を離れた後は
橋を2つ渡って弓削島へ上陸です。
長くなりましたので
途中すっ飛ばしました佐島も含め
ゆめしま海道の後半レポートは次回にご紹介致します。
○ご案内
今回ご紹介致しました生名島や岩城島(行っておりませんが)を含む
ゆめしま海道を舞台としたグルメライドが11月13日(日)に開催されます。
申込の締切りが今週の木曜(10月20日)と差し迫っておりますが
お子様でも参加頂けるコースもございますので
ご興味のある方は是非ご検討ください!