道の駅グルメライドin中国山地参加レポート
ようやく何とか仕事が落ち着くメドが見えてまいりました
繁忙期中の自転車屋ですこんにちは。
自転車業界では、繁忙期と申しますとまず3月から4月がイメージされます。
これはもちろん新生活と共に新しい自転車を、という需要によるものですが
そういった生活環境での動機だけではなく、寒さの後の暖かさに後押しされる
動物本能的な活動需要、というのも大きいと思います。
そしてそれはうだるような暑さが和らいだこの時期にも再度現れます。
“運動の秋”の例を出すまでもなく、レンタサイクルの貸出数にも
それは如実に証明されておりまして、つまるところ
それらの準備や整備が忙しさに拍車をかけているというところです。
ここ最近は、活発な秋雨前線の影響で
道中で降られて戻っていらっしゃる方が多いのですが
しかしそれでも楽しかったと仰って頂けると
この忙しさも乗り切れるというものでしょう!
多分。
さて、本日のブログは、そんな忙しさに油を注ぐかのように
臨時休業をして参加致しました、日曜日のイベントレポートです。
そのイベントとは、今回が3回目の開催となります
“道の駅グルメライドin中国山地”。
イベント名をご覧になって
「中国山地の道の駅でグルメをしながらライドするイベントじゃな」
と想像されたかと思いますが、もう一字一句足す必要の無い程の正解です。
しかしその「ライド」の強度は想像以上かも…。
あ、今ライドと強度で韻を踏んd
スタート地点は、尾道市街から北へ70kmの所にございます三次市。
以前にも書いたような気が致しますが、「さんじ」ではなく「みよし」です。
そこに身内宅がございますので、私のみ前日入りをして
当日は7時前に約10km先のスタート地点
“道の駅 ゆめランド布野”へむかいます。
雲海で有名な盆地の三次ならではの幻想的な朝の風景。
赤茶色の屋根は、この辺り一帯でよく見られる石州瓦です。
このイベントは第1回から参加しておりますので
開会式のお偉いさんの長いお話が終わるであろうタイミングでコソッと到着。
回数を重ねるごとに参加人数が増えているような気が致します。
今回一緒に走るのは、当店のお客さんや自転車仲間の5名。
いずれも尾道界隈ではかなりの剛の者です。
見た目はそんな風でもないのですが。
まだ霧が立ち込める7時半、いよいよ小集団ごとに出発です。
最初は15km程ゆっくり走って
あっという間に最初のエイドステーション
と申しますかグルメポイントである
“君田温泉森の泉 道の駅ふぉレスト君田”に到着。
この”ふぉレスト”は、もちろん森と休憩(レスト)を
掛けたものだと思いますが、今タイピング中に
「打つの面倒くさ…」と思ったのはここだけの話です。
しかし高知のいの町にある”道の駅 633美の里”よりは読みやすい。
ここでの一押しグルメがこちら。
鍋の中には、地元でよく見られるという
全長5mはあろうかというクロコダイルが
気持ち良さそうに湯に浸かっておりましたが
あまり食指が動く光景ではございませんでしたので
私は高級ブドウのピオーネを遠慮がちに頂きました。
※”ワニ”とはこの地方で”サメ”のことなのだそうです。
同行者曰く「アンモニア臭が…」とのこと。
そこからは少しキツイ上りも交えつつ
しかし淡々としたペースで20kmちょっとを走り
次の”道の駅たかの”へ到着。
いいですね、このシンプルなネーミング。
同行者に”たかのさん”がいらっしゃったので
皆で頭を下げつつ、この地方名産のりんごを頂きます。
この時間ともなると、文字通り雲散霧消で
むしろその陽射しはまだ夏を思わせるほど。
しかし風景はしっかりと日本の秋でした。
この田んぼで稲刈りをしていらっしゃったおじいさんを始め
アチコチで沿道から地元の方の声援を頂き
それはグルメと同じように活力となりました。
みなさん有難うございました。
次は道の駅ではなく、近年まで稼働していたという
製鉄の炉が見られる”たたら角炉伝承館”。
ここではおにぎりとたくあんを頬張ります。
出発までの間、その角炉の展示館を見学致しましたが
こんな山深いところで何百年も昼夜問わず鉄を作っていたというのが
非常に不思議でした。
ちなみに製鉄作業は12時間交代で
20分ごとに大量の石炭を投入するのだそう。
私なら3日目に腰を痛めること間違いありません。
ここまでで既に痛いし…脚もつるし…。
ふと気付きましたが、GARMIN(ガーミン)率100%でした。
本日(9/28)EDGE820Jが発売されましたのでまたよろしくお願い致します。
定価59,800円(税抜)です。
ちょうど距離で言えば半分走ったところですが
ここ最近の運動不足が祟ってか
この辺りで先頭集団に置いて行かれて
後は最後までほぼ一人旅。
今年は先導員に実業団選手がいらっしゃったようで
これまでよりも強度が高かったような気が致しました。
もちろんそれは先頭に頑張って憑いていこうとしたからであって
時間内であればマイペースにグルメを味わう楽しみ方も出来ます。
というかそれが一番楽しそうです。
次のグルメポイントも、鉄に関係のある
“道の駅たたらば壱番地”。
ここでちょうどランチタイムの時間帯でしたので
豚丼と
プリン
というしっかりとしたグルメが振る舞われました。
子供の頃からプリンのカラメルが苦手です。
この後が本イベントの最難関と言える
12kmにも及ぶ長ーーい上り坂を含む20kmちょっと。
斜度は5%前後とキツイものではございませんが
そこに至るまでで既に脚を使っておりますので
その距離が何倍にも感じました。
そしてホーホーノテーで到着した
“道の駅頓原(とんばら)”。
ここではたこ焼きや
アイス
肉(牛?)
など色々と用意されておりましたが
前述のツラさから食欲よりもマッサージ欲とか
大の字欲とか帰宅欲が勝っておりました。
恐らく地名の由来も
「(自転車移動を)頓挫させる高原」からきたものと勝手に推測致します。
しかし残るグルメポイントはラストの1箇所のみ。
ゾンビ状態ではありますが、動いている分は確実に進んでおります。
最後の…長いな…
“道の駅赤来高原フロンティアあかぎ”
では、胃に優しそうなスープと
トマトとブドウ。
最初の遠慮などどこ吹く風で
このブドウ(ピオーネ)をバクバク頂きましたが
後続の方の分が足りていなかったら誠に申し訳ございません。
最後はご褒美のような下り基調の20kmでしたが
脚の筋肉という筋肉全てをつっておりましたので
下りでも痛みに顔を歪めながらの走行となってしまいました。
対向車からはトイレを我慢しているライダーに見えたかも知れません。
そして120数kmのグルメライドも
ようやくスタート地点である”道の駅ゆめランド布野”でゴール。
はい、このレッドカーペットがゴール、という
ちょっと盛り上がりに欠ける最後ではございますが
日曜の人気のある道の駅でございますので
道幅いっぱいを使ってグリコポーズでゴールなどしておりますと
車数台に轢かれること必至です。
個人的には痛みとの戦いとなりましたイベントでしたが
その走り応えのあるコース設定もまたこのイベントの魅力の一つです。
路面状態も去年より幾分改善していたようですし
来年以降も末永く続けて欲しいですね。
最後まで先頭グループで完走した浮かれ組の皆さんもお疲れ様でした。
ゴール後に頂いた、この道の駅名物のソフトクリームが
一番グルメだったかも。(ラムレーズン)
そしてまた自走で拠点に戻る最中に本格的な雨。
それはなんとか凌いだものの、店へ戻ると
ずぶ濡れになった返却済みのレンタサイクルが山のように。
結局夜まで整備をしておりましたので
色んな意味で休業した気の全くしない日曜でございました。
臨時休業でご迷惑をお掛け致しましたm(_ _)m