ケーザイ小話(自転車ネタ皆無)
昨日はプレミアムフライデーとやらでしたので
3時に店を閉めようと喜々として外へ出ましたら
周囲のお店は普通に営業しておりましたので
黙っていつも通りに商いをしておりました同調圧力に弱い自転車屋ですこんにちは。
まぁ5時以降はウチも含めてとっとと閉まるのですけど、この商店街。
そのプレミアムフライデー、訳すと「高品質な金曜日」とでもなるでしょうか。
辞書を引いてみると「〔特に政府・役所からの〕賞、賞金、賞品」
という意味もプレミアムにはあるようですので
「お上からのありがたいご配慮」というひねくれた訳し方も出来そうです。
ともあれその狙う所は”週末は早く仕事を終えてお金を使って経済を回してね”
ということらしいのですが、こういったお上の打ち出す的外れな案を耳にする度に
彼らと庶民とのズレをうんざりした気持ちで感じずにはいられません。
最近よくバブル時代(昭和末頃)のことを考えるのですが
何かと億単位の金額が話題に上っていた当時はそれが普通で
そしてそれはその後も続くものだと疑っておりませんでした。
ゴルフ会員権をスキーのリフトシーズン券ぐらいに考え
「1億円の会員権(券)なんて、何日通えば元が取れるんじゃろ?」
と無邪気に思っていた中高生の自分には当時の大人の高揚感は分かりませんが
少なくとも小はファミコンカセットから大は不動産まで
国内で経済という大河が力強く循環していた気が致します。
そしてそれから四半世紀経った今。
大河の水は用水路ほどまで狭まり、各家庭の蛇口からは弱々しい水流しか出てこず
そうして得た貴重な水を節約する方法を血眼になって探した結果
ごく一部の大型店や、為替の恩恵を受ける海外で消費するという
循環どころか穴の開いた水道管のような状態にこの国の経済はなっていると思います。
その要因の一端にインターネットの普及があるのは間違いありません。
インターネットは新聞のチラシや奥様の井戸端会議という町内枠の情報を
一気に世界枠にまで広げ、そして同じように発達した物流システムによって
距離や時間を気にせず、私達が”如何に貯金を減らさず欲しい物を手に入れられるか”
という一点に集中することが出来るようになりました。
話が長くなりましたが、そんな今の世の中で
月に1回数時間早く退社することで得られるのは
amazonでじっくり品定めする時間と月曜日の残業ぐらいです。
バブル時代のようにデスコで散財するとでも思ったのでしょうか。
個人消費を刺激して経済活動を促そうと言うのであれば
個人の収入が恒久的に増えないと何をやっても一過性で終わります。
定額給付金というばら撒き案が何の効果も無かったように。
個人の収入増、つまり企業の利益アップはゼネコンを除いては
行政頼みの問題ではございませんが、例えば以前の高速道路通行料定額化のような
経済活動へ刺激を与える策は、プレミアムフライデーよりもよっぽど効果的だと思います。
今日は普通に自転車の紹介をしようと思っておりましたが
1行目から”プレミアムフライデー”というあまりにもお役所的な
オメデタイ言葉を使ってしまいましたので、自己免疫が過剰に働いてしまいました。
自転車ネタを期待された方には申し訳ございませんm(_ _)m
ちなみに個人的にはバブルの時代カムアゲイン、という訳ではサラサラなく
悲観的な将来が待ち構える元経済大国がどういう方向に向かうのか
出来れば競争から脱して過不足ない老後を迎えられると良いなぁ
というぐらいの望みです。
取り留めのない話で申し訳ございませんが
大企業の赤字ニュースなどが聞こえてくる中
(閉店時間が)エブリデイプチプレミアムな商店街内の自転車屋の声でした。
写真は本文とは全く関係のない
散歩中に見かけたメジロです。(持光寺)
その他にネコも枝の上で寝ておりました。
不景気も過労死も無さそうで羨ましい限りです。