センスの土壌
本日もどんよりシトシトで
その影響か今のところの
最大の難作業が御婦人の
スマホのトラブル相談という
平和な尾道よりこんにちは。
もちろん自転車修理のついでのご依頼ですが
慣れたパンク修理よりも
よほど気を使いますね
目に見えない理屈で動く物は。
パンク修理はもう単純明快で
風船の穴にシールを貼って
空気の漏れを止める
というだけの作業なのですが
「スマホの電源が入らない」とか
「充電が出来ない」という現象には
もう小声で
「起きて」とか「ご飯の時間よ」
と呼びかけるぐらいしか出来ません。
思えば昔から理解のしやすい
物理的に動作する装置、というものに
人一倍興味があったような気がします。
小さい頃は、今でいうピタゴラスイッチのような
ものに興味津々で、ドアに取り付けた紐で
遠くからでも鬼の侵入を察知出来る
という簡単な装置を考えたりしていました。
この場合の鬼は確か実母だったような気がします。
最初の修理の成功体験は
恐らく中学生の時のモデルガンですし
時計の分解は全戦全敗でしたが
それでも動力の伝わり方を理解するには
最適な教材でした。
それが興味を失い始めたのは
ファミコンの分解辺りかも知れません。
ファミコンは中身を知りたくて分解した訳ではなく
ファミスタで相手にサヨナラホームランを打たれた瞬間
星野監督と化し、本体を投げつけて壊れたついでの
分解だったような気がしますがそれはさておき。
ファミコンは、ドラクエⅢなどの
壮大な物語を楽しませてくれた割に
その中身はスカスカの基盤だけ。
そこで出来ることといえば
カセットの差込口をフーフーしたり
マイナスドライバーを突っ込んでみたり
しかなく、得るものはありませんでした。
得たことを強いて挙げるならば
ファミスタは友達とするな、という教訓でしょうか。
ともあれそういった諸々の体験が
今の仕事に必要な能力の礎になっているのは
結果論ではありますがラッキーなことです。
個人的にその必要な能力を
センスと言っておりますが
それは生まれ持っているものではなく
それまでの体験の数や深さで
培われるものである、と
反時計回りにネジを締めようとする
人を見るにつれ思います。
そしてスマホの不具合は
まず小声でお願いをしてみる
というワタクシには
電気系のセンスは皆無なようです。
一応ググって出てきた解決法で
御婦人のスマホはとりあえず動きましたが。
センスの土壌は、突き詰めれば好奇心でしょうか。
たまに好奇心だけが暴走して
自らの命を危険にさらすような
整備や改造をされた自転車を見かけますが
基本的な整備のやり方は(時間があれば)
レクチャーさせて頂けますので
ご興味のある方はお気軽にお尋ねください。
ちなみにDi2の修理のやり方は
基本的に小声でお願い方式です。
本日のブログは、いつものごとく
とりあえず今月も何か書きました
という為だけの内容です。
自転車の有益な情報を求めていらっしゃる方から
そろそろ店の窓にBB弾を撃ち込まれそう。
最初の画像は、先週の金木犀です。
咲き始めが最も香ることに今頃気が付きました。
秋ですね。