チームジャージ徹底解剖!


昨日、部分的なお遍路サイクリングより戻ってまいりました
部分的にご利益が増しているような気がする自転車屋ですこんばんは。
どの辺りにご利益がってーと、4日間も店を閉めていたにも関わらず
本日も色々と差し入れを頂けたことなどでしょうか。
皆様いつもありがとうございます。
そしてご迷惑をお掛け致しました。

その珍道中の模様はまた後日ご紹介すると致しまして
本日は、遅ればせながら当店のチームジャージのご紹介です。

先のシクロクロスレースでデビューとなりましたそのジャージ。
(クリックで少し拡大します)

デザインは当店の常連さんでもあるUSAさん。
原案はヒゲの自転車屋ですが
それも漠然としたイメージをお伝えしただけですので
殆どUSAさんのご尽力が形になった物です。
お忙しい中、ワケの分からん依頼に応えて頂き誠にありがとうございます。

そんな、あまり製作に寄与していない身分でおこがましいのですが
このチームジャージのポイントを偉そうにご紹介致します。

まずは胸の”THE RED”。
これはもちろん店名に由来しておりますが
この”THE”が示すところは「噂の」というニュアンスです。
それが「あれが噂の万年最下位の赤いチームか」
となると悲しいので、その逆の意味で認知されるよう頑張りたいところです。

ちなみに、店のチームジャージというのは
良くも悪くも目立つものですので
このジャージは”交通ルールを間違いなく遵守出来る”
と判断した方にしかお渡ししておりません。

近隣にも信号無視をすることで有名なアパレルチームがありますが
速さは二の次として、自転車乗りのお手本となることをモットーに
チームザレッドは活動して頂きたいと思います。

そしてその”THE RED”と対をなすのが背中の”Paint it”。

これは、古い洋楽談議の仲間であるお客さんの発案で
ローリング・ストーンズの”Paint it, Black”からきております。

原曲は「黒く塗り潰せ」と言う通り暗いイメージなのですが
これは「赤いチームの色に染めよう」というイメージです。
しかし「赤く染めるぞ」と訳すと途端にホラーか脅迫ですので
まぁUKロック好きが気付いてクスッとして頂ければ、というぐらいの意味合いです。

ちなみに”Paint it, Black”がリリースされたのは1966年とのこと。
半世紀以上経っても色褪せないその年代の音楽はやっぱり素晴らしい…。
あと今思い付きましたが、AC/DCの”Back in Black”も
ギター好きとしてはありだったかな、と今更ながら。

その文字の下には、胸にはチェーンリング、背中にはホイールが。

USAさんが適当にモチーフを見付けて描いてくれたものですが
チェーンリングは偶然にも36Tという、シクロクロス向きの歯数でした。
ホイールは32Hのフロント用ですので、耐久性の象徴ということにしておきましょう。

そして最も難航したのが、その下の赤いポリゴンの帯。

0から物を作る才能が無い為
今回のデザインの一つ一つがモチーフ頼みなのですが
この一番目立つポリゴン部分には、一番大事なテーマを入れてもらいました。

以下はUSAさんの作業工程から拝借したものですが
しまなみ海道の地図を特殊加工頂いて

赤いポリゴンに。

説明をしないと、というかしてもさっぱり分からない
自己満足100%のテーマなのですが
ともあれ前後にしまなみ海道(&ゆめしま海道・とびしま海道一部)
が入っておりますよ、ということです。

そして次に難渋致しましたのが脇下の縦ライン。

パッと見て、「なんじゃこの0203ナントカは?」
と思って頂けましたら狙い通りで嬉しいです。

乗車中はこれがほぼ横向きとなりますが
その姿勢でようやく文字が読める、という
ひねくれた部分に頭を悩ませました。
いや、悩まさせました(USAさんを)。

そして文字の下にある4色旗は
造船の町では子供でも知っているかどうかは知りませんし
少なくとも私は知りませんでしたが”Z信号旗“です。

意味は「私は引き船(タグボート)が欲しい」とのことで
風除けが有効な自転車では冗談めかして使えるかと思いましたが
日露戦争の日本海海戦に由来するとやらで「勝利祈願」の意味合いも
日本ではあるそうです。
どちらの意味を取るかは使う方次第ですね。

その左脇(上の画像では右側)にUが逆さまになった文字がありますが
モノアイとツノから分かるようにシャアザクです。
そしてそのセリフが腰部分にあります。

細かい文法の間違いがあれば申し訳ありませんが
意味するところは、我らがシャアの名台詞
「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差でないことを教えてやる」
です。

つまり自転車の性能、ストレートに言うと金額イコール速さではなく
ライダーの能力が重要なのですよ
ということを言いたい訳ですので、このジャージを着ている方は
高級自転車禁止ですな、うむ。

左袖にもありますが、右腰のロゴは
しまなみ海道の6つの島と7つの橋
そして尾道と今治を図案化したもので
その下の文字は、ラテン語で「ゆっくり急げ」という意味です。

そして腰、襟の前後、両袖に入っている2本線のモチーフはこちら。

尾道の市章です。

これを見て「お、尾道市民」とは多分市長も思いますまい。

そして最後に右袖で疾走する猫。

尾が2つあるのは、妖怪である”猫又”からきております。
諸説あるようですが、非常に長く生きた猫が猫又になる
という話を長寿の象徴と解釈して
「事故無く安全に帰れますように」
という意味を込めました。
尾を炎にしたのは多分中二病とかそんなの。

主にシクロクロスを主戦場としたチームではありますが
基本は「無事故・無違反・無怪我」を原則とした
自転車を楽しむ為のチームです。

それほど手広く活動する予定はございませんが
レース会場等で見かけましたら何卒お手柔らかにお願い致します。

デザイン頂いたUSAさん、その他アイデアを頂きました皆さん
そしてお金を払ってでも着てくれるチームメンバーの皆さん
ありがとうございました!
 

チームジャージ徹底解剖!” に対して2件のコメントがあります。

  1. ヒラリン@しまなみ より:

    佳いデザインのジャージですね。
    とても好感が持てます。

  2. K.Manish より:

    ありがとうございます!
    デザイナーの方は現代の魔法使いの様だ、と恐れおののいております(笑)

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