Little shop in the town.


こんなに人通りの絶えた商店街は
数年前の台風直撃の日以来ではなかろうか
と、色んな意味で震えております自転車屋ですこんにちは。

震えている最たる理由は
まぁドアが開けっ放しだからなんですけど。
換気大事ですね。

その人通りの無さを例えるなら
お向かいのジャム屋さんが店を開けて
20分で店を閉めて帰ってしまうほど。
まぁ例えというか、今目の前で起きた事実なのですが。

この春爛漫…と言うにはちょっと寂しいですが
新年度の始まりにここまで人気(ひとけ)が無いと
ちょっとしたSFの世界に放り込まれた気分になります。
朝、目が覚めると自分以外に誰もいない、という。

小学生時代の愛読書が星新一でしたので
そんな妄想はこれまでにもよくしておりましたが
実際それに近い状況になると、やはり不安になりますね。

子供の頃は
「やったー、ほんなら駄菓子屋で食べ放題!」とか
「レンタルビデオ屋の”18歳以下お断りコーナ(自粛」
などのポジティブな妄想も浮かびましたが
流石に色々な仕組みが分かる歳になりますと
「まず食料確保!あぁ賞味期限が…」とか
「そもそも近々電気も水道も止まるんじゃね?」
といった不安が先立って、とても喜べる状態にはなりません。

そうなった場合、先を見据えてまず田畑と
護身道具の確保を考えなければいけないでしょうか。
10年もすればそこら中動物だらけでしょうし
賞味期限の長い缶詰もそこまで保たないでしょうし。
停電と連なってネットも使えなくなりますので
稲や野菜の育て方は本に頼らざるを得ません。
とすると、本屋も重要ですね。
生活の知恵も娯楽も、紙媒体の本から手に入れられます。
本好きの贔屓目ですが、やっぱり本最高。
ちなみに、その中で真っ先に火起こし用として燃やされるのは
ファッション雑誌と結婚情報誌でしょうか。
なんせ世の中に1人だけですし。

この、いつまでもあると思っているもの
その食料であったり生活に必要なインフラであったりですが
殆どは国際的な流通の上に成り立っています。
それにどっぷりと依存することへの危うさに
今回のウィルス騒ぎが警鐘を鳴らしているかに見えます。

自転車関連の製品などは
一部を除き殆どが海外生産ですので
その影響も小さくはありません。

だからといって、次回の危機に備えて
全てを国内生産に、というのも難しいとは思いますが
外部と遮断されても自立出来る程度の産業は
やはりある程度残しておく必要はあるでしょう。

一方観光の面でも
今や世界的なサイクリングスポットとなった
しまなみ海道を擁する尾道などは
その騒ぎの影響を大きく受けております。
なんせ終日サイレント台風状態ですし。

レンタサイクルもやっております当店ももちろん例外ではなく
その影響は2年前の豪雨災害の時を上回る勢いです。

しかし幸いなことに、この4年間で
思った以上に町の自転車屋として認知されていたようで
地元の方への販売や修理でなんとか生きながらえております。
皆さんいつもありがとうございます。

こんな状況ですが、修理等は普段どおり行っておりますので
お買い物号の調子が悪いなどございましたら
お気軽にお立ち寄りください。

ただ、広島県内も感染者が急激に増えてきておりますので
不要不急のご来店は、まだしばらくお控え頂きますようお願い致します。

ちなみにこれまで最も不要不急であったご来店は
ご自身のスマートフォンの使い方を聞きに来られた
常連さん(70代)でしょうか。

今日は修理に使うパーツが届くまで
と思って何も考えずに書き始めましたが
結局いつも通りの他愛のない内容となりました。
そろそろ自転車に関する何かを書かないと
またケータイショップ代わりにされそうです。

画像は、先週の桜に彩られた尾道です。
来年はこの光景を大勢の方が見られるよう願っております。