中国シクロクロス外伝 久保アグリファーム参戦レポート


広島市内は雪となっているようですが
こちらは朝から雨の尾道よりこんにちは。

県外の方からは”広島県”で一括りにされかねない両市ですが
こちらで「広島」と言うと”広島市”のことを指すように
尾道近辺の県東端(備後地方)と、県西部にある広島市とは
天候も含め、90kmという距離以上に異なる地域と言えます。

それは文化においても当てはまりまして
例えば自転車の”空気入れ”のことを
「空気つぎ」と呼ぶ人は十中八九広島市民ですし
村上さんは十中三四しまなみ海道近辺に由来する方でしょう。
方言も、達川さんの様な話し方は尾道ではあまり聞きませんし
強いて共通点を挙げるとカープ愛ぐらいでしょうか。

そして山岳地帯の北部と瀬戸内海沿岸の南部では
これまた特に気候の面で大きく異なるのですが
本日のブログは広島県のご紹介ではなく
その異なる文化圏で昨日行われました
シクロクロスレースのご紹介です。

会場は、空気つぎ市の山岳地帯。
つまり広島市の佐伯区北部の牧場”久保アグリファーム”です。

朝6時に尾道駅へ集合、ということにしていたにも関わらず
時間通りに着いたら誰もおらず
その後続々と
「電車がイノシシにぶつかって遅延した」
「寝てた」
「起きてなかった」
と言う面々が到着。

30分遅れとなった出発でしたが
道中は心配していた路面凍結もなく
寝坊組の1名が「腹減った腹減った」と
後部座席で騒いでいたことだけが問題でしたが
聞き流しつつ牧場に無事到着。

しかしやはり少し標高が高い為か
試走は一面の霜と氷の中で行われました。

今回のレースは、正確には中国シクロクロスのステージ戦ではなく
開催中止となった宮島ステージの代替として初めて登場した
いわばプレステージ戦です。
しかしその成績が昇格対象となる、と言うことで
そろそろ”ブロンズコレクター”の異名が定着しかけている
当チームのエースは準備万端のようです。

今回のその他面々は、前戦ではスタート直後にトラブルに巻き込まれ
消化不良な結果となったゴリ選手。
同じく前戦でレース中にカメラサービスをしながらも
エースに次ぐ成績を収めたK。
あ、このKは”遅刻キング”のKです、今回は。

そしてオッサンカテゴリー(M2・3)は
前戦同様最年少オッサンのY氏と
朝の待ち合わせには唯一時間通りに到着したものの
実は目覚ましが鳴らずに慌てふためいて飛び出した自転車屋。
年を取ると朝早くに自然と目が覚めますね。
また、今回も撮影係としてUSAさんが同行してくれました。
ありがとうございます。(注釈が無い画像は全てUSAさん撮影)

さて、試走ですが、牧場の敷地内のコースということで
前戦程の長く危険な下りはありません。
しかし、歩いてもしんどい壁のような上りや
桶狭間を彷彿とさせる様な急転直下のコーナー
そして牛さんが力を合わせて踏み耕したような
足首まで埋まる泥など、今回もまた一筋縄ではいかないようです。
試走の泥セクションではしゃぐ選手達。

中国シクロクロスin広島さんのfacebookから頂いた
こちらの画像が、それらの何箇所かの難箇所を
説明するのに適しております。

別に女性が写っているので選んだ写真ではございますが
牧場内のこんな丘も、余すことなくコースに組み入れた結果
走行ルートはこうなります。

乗車が不可能な急斜面で脚がパンパンになり
その後石がゴロゴロある急な下りを2回ターン。
そして丘の後方へ延々と続く上りをクリアしたあと
悪路を下り、右下の泥ゾーンへ。

今写真を見ただけでも疲れるほどのコースですが
しかし結果的にはその難コース故に慎重になり過ぎ
肉体的な疲労はあまりありませんでした。
まぁスピード相応の疲れで。

さて、たった2周の試走で泥だらけになった自転車を軽く洗い
最初は我々オッサン2軍カテゴリーのスタートです。
前回のレースから約2ヶ月が経っておりますが
その間Y氏は自前のこだわりシクロを手に入れ
自転車屋は正月にさらなる贅肉を手に入れ
双方準備万端です。

今回は上記のような経緯での開催だった為
このカテゴリーはたった11名の出走でしたが
10名を超えていれば上位1名は昇格出来ますので
Y氏に発破ならぬ牧場の葉っぱを振り掛けながら
スタート位置に並びます。

と、後方が騒がしいと思ったら牛の乱入です。
選手達の間に緊張が走ります。

去年までの宮島では鹿がコース内を闊歩しておりましたが
しかしお邪魔しているのは私達の方ですから
とりあえずレース中にミルキーハリケーンミキサー
を喰らわないよう祈りながらいよいよスタート。

スタート後はしばらく平坦な牧草エリアを走りますので
スタート直後に前を塞がれた前戦と同じ轍を踏まぬよう
最初は無理をして前を狙います。
すると、その少人数さが幸いしたのか
すぐに3人程の先頭グループに入れました。
そして一瞬先頭争いにも加わったのですが
イージーミスを連発してしまい一瞬にして4位に。
Y氏は…チェーンが外れたっぽいですね…。

しかし前述した丘への脚パンパン坂は
華麗にニューマシンを担いで上れているようです。

あ、またもやバッファローマンの場外乱闘。

しかしよく考えれば乳牛ですのでマンではなくてウーマンですね。
(バッファローでもない)

という死線をくぐり抜けること5周回。
Y氏が息も絶え絶えに8位でフィニッシュ!
お疲れ様でした!

1桁順位ですが、なんせ11人しか走っておりませんので
割合で言えば72%です。
ニューマシン初出動ということで色々と課題も見つかったようですので
次戦はさらなる上位を目指して頂きたいところです。

ちなみにY氏。
レース前に上の写真のSTART地点で
「その目の前にあるFINISHまで走れば終わりっすかね?」
と訳の分からないことを言っておりましたので
ヤル気の問題かも知れません。

一方の自転車屋は辛くも3位決定戦に勝利し
素敵な牛さんグッズを頂けました。

なな子さんありがとうございます。

さて、次は今回最も盛況なカテゴリーであるC3・4です。
出場者数は31名。
つまり昇格対象は上位2名です。

その昇格枠を目指しているエースと
前回パンクで順位を大きく落としたゴリ両選手の
意気込みがヒシヒシと伝わる格好良い1枚と

ヤル気の欠片も感じられない相変わらずのK。

そして彼らの後方で、サラリーマン的15度のお辞儀をする
表彰式の終わったオッサン2軍の3名。
(※中国シクロクロス撮影)

そんな面々がいよいよスタートです!

今回は、前戦で3位と5位だったエースとKは
シード選手ということで最前列からスタート出来ましたが
エースは何かトラブルがあったのか、いきなり出遅れました。

一方、レース前には
「今日もホウボウでピースをしながらのんびり走りますよ」
と言っていたKが牧草区間でトップに。

しかしエースも挽回して先頭集団におります。

ゴリ選手はパンクしていないか確認中。

今回のコースは、牛さんの居住区につき立入禁止区域が広く
観客からはレースの様子が半分近く見えないのですが
それが逆に順位の入れ替わりをよりドラマティックにしておりました。

そんな訳でハラハラしながら先頭集団が姿を現すのを待っていると
何とあっさりエースが先頭奪取!
しかもKもそのまま2位というワンツー状態!

ド近眼なのでメガネをかけていようとも
自分の目が信用出来ないのですが
この時はその目立つジャージを遠目に何度も確認した後
牛さんにも負けない雄叫びを上げてしまいました。
いや、乳牛ですので雌叫び?

その後も両名のデッドヒートが繰り広げられ
3周目でKがトップに立った後は
少し疲れの見えてきたエースと
その真後ろに迫る3位の選手との激闘を
夢中になってY氏と共に応援しておりました。

最後は、こちらも疲れが溜まったのか
泥に埋まって往生したりしていたKですが
皆さんの祝福を受け何とトップで戻ってまいりました。

そして念願の、いえ、この選手は全く念も願も無かったはずですが
ロードレースも含めて嬉しい初優勝!

そしてその15秒後に、3位の選手を突き放した
エースが2位でゴール!

ゴリ選手も、今回はトラブルも無く
レース2戦目としては上出来の17位でゴール!

皆さんお疲れ様でした!

C3・4は、カテゴリーとしては下のクラスではありますが
どんな実力者も最初はそこからスタートする訳で
その中で上位に入って昇格する、というのは
並大抵の易しさではありません。

そんな中でチームの選手が2人も同時に
しかもワンツーフィニッシュで昇格出来たことは
私個人がどんな良い成績を納めるよりも遥かに嬉しかったです。
それはもう飛び上がらんばかりに。

両選手が次戦以降に挑んでいくC2は
レース時間が10分長くなるばかりでなく
そう言った熾烈な戦いを制した選手を相手にしなければなりません。
実際、今回のKの優勝タイムをC2の結果に当てはめるとほぼ最下位です。
良い成績を出さないと今度は降格というプレッシャーも出てきます。
しかししかし、今回のC3・4でワンツーフィニッシュを飾ったということ。
それに対する周りの暖かい拍手。
それらを自転車屋として体験させてもらえただけでも満足です。
チームで走ってくれてありがとうございます。
また、応援頂いた皆さん、走り回って撮影頂いたUSAさん
ハリケーンミキサーを見送って頂いた牛さんにもお礼申し上げます。

次回は、中国シクロクロス最終戦の2月11日(日)の岡山。
今度もまた感動のシーンが見られるよう期待しておきます!

最後の集合写真はスロープ表彰台で。

もちろん右端から好成績順なのですが
4位の選手が優勝したかと錯覚させる貫禄です。

おまけは、賞品の乳製品を片時も手放さず
優勝車両を洗車する自転車屋。
これだけやっても翌日の洗車に2時間掛かりました。
ちなみブログは3時間以上掛かりました。
ええ、今日は暇でしたよ。

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