冬眠前のご挨拶 2023


朝からえらい寒さでしたので
開店直後に閉店しようとしましたが
今年最後の営業日ですので
気力をふり絞って営業しております自転車屋ですこんにちは。

明日から19日間休む人間が
なに頑張ってますアピールをしとんねん
とホーボーから突っ込まれそうですが
誤解のないように申し上げておきますと
店を閉める期間が19日間なのであって
19日間働かなくてよい訳ではございません。
その間完全に休めるのは、まぁそうですね
せいぜい14日間ぐらいでしょうか。

休みの間の放火だけは平にご容赦ください。

確かにサラリーマン時代に
そんな長期の休みを取ったのは
インドへ旅行に行った時だけです。
その他の放浪旅は全て退職とセットでしたので
一般の日本人にとって2週間の休みというのは
非常に取得が困難なものだとは思います。

海外のお客さんの中には
平気で2ヶ月旅行中
なんて方もいらっしゃいますが
そこまでは行かなくても
もうちょっと”退職or長期休暇”
以外の選択肢が一般的になれば良いなと思います。

ちなみに言わずもがなですが
自営自転車屋の休業=無収入ですので
痛みを伴う休みであることはご理解頂ければありがたき幸せです。

さて毎年恒例の反省会でございますが
今年は…なんだか妙に
印象の薄い1年であったような気がします。

コロナ以降の品不足は
ぼちぼち改善してきましたが
価格の上昇は留まるところを知らず
今年も値札の書き換えに忙しくしておりました。
しかしそれがネガティブな面にせよ
大きな印象ではなかったのは
やはりこの3年間にそれが常態化して
痛覚が麻痺しているせいだろうと思います。

この麻痺が、物価の改善そっちのけで
自らの懐を潤すことに熱心なセージ家が
待ち望んでいたことのように思えて
腹立たしい限りではありますが。

一時期に比べると
円の価値も幾分上がってきたようですが
それが小売価格に即座に反映されることは
なさそうですし、なんならまた年明けに
いつものパーツメーカー最大手が
いつもの値上げを発表しておりますので
この販売の冷え込みは来年も変わらないと思われます。

今年は久々に1年を通して
しまなみ海道目的の海外のお客さんで賑わいましたが
これもコロナのリバウンドに
円安というブーストがかかった影響だと思いますので
こちらは来年も楽観視することなく
出来る範囲のサービスを磨いていきたいと思います。

なんだか真面目な業務総括報告書
みたいな文が続いておりますが
まぁ一言で申し上げれば
今年も大きな紆余曲折なく
マイペースで何とか完走できました
というところでしょうか。
それもこれも全て皆さんのお陰です。
ご贔屓頂きいつもありがとうございます。
 
 
どなたも望んでいない個人的な振り返りをいたしますと
今年は過去一番と言っていいほど
自転車に乗らなかった1年でした。
サイクリングと言えるものは
春の50km程が一度だけだと思います。
先日などは、山の上の検診所へ
自転車で健康診断を受けに行ったら
心拍数が上がり過ぎて
即座に不健康と診断されるところでした。

色々な身体のガタ、例えば
腰とか目とか白髪とか寝癖とか
そんなアレコレで、昔ほど
乗れないのは致し方ないところですが
自転車屋として最低限の脚力は維持しておきたいところです。
ちなみに自転車屋の最低限の脚力とは
修理車の試走で店の前を20m程ゆっくり走れる力でしょうか。

ブログは今年もサボりがちでしたので
毎年言っておりますが、来年こそは
もう少し時間を取れたら良いなと思っております。
もはやダイエットとか禁煙と同じレベルの「来年こそは」ですが。

最後に、今年来店された中で
最も著名だったのはこの方です。

広島県内で言えば
ひこにゃんやフナッシーを凌駕する
知名度を誇るスライリーさん。

もちろんあの巨体(210cm)が
脈略なく店内へサインしに来た訳ではなく
というか当店の入り口の高さだと
間違いなく首の骨が折れて
入店と同時に搬送になりますが
進撃の巨人でいうところのエレン
つまり中の人の自転車修理のお礼として頂きました。

今さらっと話題のアニメを
引き合いに出しましたが
何か移動方法がファミコンの
“ヒットラーの復活”みたいだなぁ
ぐらいの知識しかございません。

“ヒットラーの復活”は
今調べたら35年前のカセットでしたが
未だにグラフィックや音楽を覚えています。
ちなみに最も遊んだファミコンゲームが
同年発売の”コナミワイワイワールド”で
ゲーセンでは”ダブルドラゴン”
ばかりやっておりました。
あの時勉強しておけば
今頃違った人生を歩んでいたはずですが
自転車屋も悪くないと実は思っておりまして…

えー、オッサンの回顧録が始まりましたが
ともあれスライリーさんもご来店ありがとうございました。
来年こそは優勝目指して応援がんばってください。

また来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を!