オリンピック観戦からの雑文


世間はオリンピックで盛り上がる中
貧乏暇無しを地で行く自転車屋ですアンニョン。

とは言え、小平奈緒選手の試合はしっかりと観戦し
金メダル決定の瞬間にはガッツポーズでしたが
さらにその後の韓国の選手との抱擁シーンには
黒田の引退試合もかくやという程感動してしまいました。

まぁその裏には、と言うか表からもバレバレですが
落ち着きのあるショートカット美人、という
個人的なハートズキュン要因もあるのですが
しかしその国を越えた友情シーンには
そんな邪心を洗い流す程の眩しさがありました。

政治的な丁々発止が交わされる両国ではありますが
そう言った個人個人の交流は、また別の話だと思います。
実際私が韓国にしばらく滞在した際も
あちらこちらで非常に丁重なもてなしを受けましたし
アクセルベタ踏みか急ブレーキかの二択しか無い
バスの運転手にだけは閉口しましたが
それ以外で気分を悪くしたことはありませんでした。
この場合の気分の悪さは、文字通り吐く寸前のあれです。

ここまでインターネットが普及すると
発言力の強い所から発信される情報だけが
その対象の評価を作り上げ、ネット教の盲信者が
鵜飼の鵜もビックリするほど素直にそれを鵜呑みにし
持ち上げ、あるいは叩いて、回線上に薄く広がる
共同体との繋がりを確かめあっているように思います。

過去に
「出身者と反りが合わなかったことが多いので九州が嫌い」
と言う人と会ったことがありますが
その少数のサンプルで大を判断してしまう性急さはさておき
実際に接した上での意見である点は尊重出来ます。
対してネット上で暴力的発言を繰り返す人は
実際その対象と接した経験があるのでしょうか。
スマートフォンやパソコン画面を見つめすぎて
目が狂信者のそれになり、魔女狩りのような
暴力性でもって他国を貶めていないでしょうか。

どこの国にも冗談も言えば笑いもし
困っている人がいれば、一切の打算無く
助けてあげたいと思う人がいます。
それが海外の旅行者であれば、殆どの人がそう思っています。
少なくとも旅で回った国々ではそうでした。

政治家や、一部の過激な団体の言動に過敏に反応するのではなく
そこで暮らす人々の日常生活に触れて
自分なりの気持ちを持つ、という当たり前のことが
オリンピックのようなイベントをきっかけに
広まれば良いと思っています。

一行目でオリンピックをネタにしてしまったが為に
あらぬ方向へ話題が飛んでしまいましたが
小平選手の姿に刺激を受けて
自然と普段思っていることが溢れたようです。

本題は別にあったのですが
暇なし貧乏ですので今回はこの辺りで。

国内外を問わず、いらっしゃった方に
出来る限りのおもてなしを
がモットーの自転車屋でした。
ちなみに第一モットーは「無理をしない」です。

写真は、先日来店した小学3年生の作。
感謝の気持ちが相互理解への第一歩ですね。
 

オリンピック観戦からの雑文” に対して4件のコメントがあります。

  1. 田中です。 より:

    高木選手が夏場に乗っていた黄色いロードバイクは、ウィリエールでした。
    なぜか、にっこり!

  2. K.Manish より:

    非常にマニアックな情報ありがとうございます!(笑)
    高木選手に負けないぐらいトレーニング頑張ってください!

  3. 白い巨人 より:

    社会人になって思うことは、大多数の社会人はメンドクサイことをしたがらないんだなぁと。
    例えば自転車にお金をかけて乗り倒すこととか、インテリの話を一言にまとめて聞きたがるとか。「そんなに頑張らなくても、そんな面倒なことしなくても、新しい趣味を始めなくても、今のままでも現状を維持できてるよね」っていう気持ちが、人をインターネットに依存させていると思います。
    でも、インターネットで何を話そうが、書き残そうが、現実にはつながらないから、いつの間にかあれよあれよと時間だけが過ぎて、何もしないという結果しか残らないから、段々色んなものが後退していくと思います。
    折角、京都から尾道に移られたのですから、ブログの文章は今の半分くらい、現地の写真半分で宣伝すると、面白いかもしれませんよ。

  4. K.Manish より:

    あらら、お久しぶりです。
    いつの間にやら社会人に。
    歳を取ると所謂守りに入る、と言いますか挑戦意欲が低下するのは確かですね。
    そうならぬよう今後も自転車を頑張ってください。
    ちなみに尾道ではさらにサイクリングに縁遠くなってたりで野良猫の写真ぐらいしか無かったり。

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